「御影」という地名の起こりについては諸説あるが、「ミ」は「水」、「カゲ」は「カキ(囲または垣)」のことと思われる。字にもある「澤ノ井」で、神功皇后が三韓出征の帰途でここに立ち寄り、井戸に姿を映して化粧したという伝説もあるが、これは後の作り話であろう。
御影公会堂は昭和8年、大手酒造会社白鶴の寄付で建設された。
阪神風水害・第二次世界大戦・阪神淡路大震災と3度の大災害にも耐えた建造物で、建設当時から目を見張る立派なものだった。1945(昭和20)年の戦災以後、御影町は財政難のため復旧されなかったが、神戸市との合併後に神戸市が改修、昭和28年に使用を再開した。
当時は収容能力1000人を確保できる集会施設がなかったので重宝された。1957(昭和32)年からは結婚式場を設置した。
また、御影公会堂は野坂昭如原作の小説「火垂るの墓」の舞台としても知られている。1945(昭和20)年の神戸大空襲で母親を亡くした兄妹の話で、1988年にはアニメ映画化、「となりのトトロ」と同時上映された。この映画の中では、御影公会堂裏の二本松が空襲の後兄妹と母親の待合わせ場所として設定されている。
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