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■ 頭丸1型

 神戸市バスの停留所標識において、「頭丸1型」は頻繁に見られる形状のひとつである。構造が単純で部品ごとに分解でき、破損や劣化があっても、その部品だけ交換すれば使い回しが利くため、長らく重用されてきた。しかし、長期に渡って使用されていると、部品ごとに形状が異なり、「頭丸1型」として単純に一般化するのは非常に難しい。
 頭丸1型の停留所標識は、頭部・首部・胴部・掲示部・足部の5部位があって、それぞれを組合わせて成立する。
 以下、各部位ごとに一般化しておく。

(左) 代表的な標識の形状。頭部は1類、首部は傾斜型、胴部は木角柱型、掲示部は長型、足部は台形可分型。

● 頭部

1類

 ガラス板2枚合わせを金属枠で固定している。
 事業者名表記には「神戸市営バス」と「神戸市バス」があり、「のりば」と「おりば」の仕様がある。

2類

プラスティック板。
 事業者表記は「神戸市バス」で「のりば」表記との間に停留所名を記す。

3類

 プラスティック板。
 「神戸市バス」の事業者表記で、「のりば」と「おりば」の仕様がある。

4類

 引続きプラスティック板であるが、3類に比べてひとまわり小さくなり、文字も小さくなった。
 最新のものは「のりば」の文字の代わりにバスのピクトグラムが。

●頭部の特徴

 頭部は、緑地に「神戸市バス」もしくは「神戸市営バス」、赤地に「のりば」もしくは「おりば」と表記してある。「市営バス」が古くて、「市バス」が新しい。
 1類の頭部はガラス製で、2枚合わせにHゴムを噛まし、金属枠の外縁で固定している。なお、この金属枠は2種類ある。
 2類は、緑地の「神戸市バス」と赤地の「のりば」の間に停留所名を記している点が、最大の特徴。「公団住宅前(垂水区)」もこの形状であるが、これは山陽電鉄バスとの共同運行で、事業者名の記述が異なるため、市バス単独の標識としては写真の「六甲登山口」が唯一である。
 3類は、1類の後継として造られたもの。材質がプラスティックに変更されたほか、事業者名は「神戸市バス」になっている。2005年頃まで製造されていたようだ。
 4類は、3類の後継として造られたもの。大きさがひとまわり小さくなり、合わせて文字も縮められた。2006年頃が初見であるが、すぐに赤地の部分が「のりば」の文字からバスのピクトグラムに変更されたものが出回っている。

● 首部・胴部

傾斜型

 古い標識は胴部の頂点を三角形に切っていたので、頭部を固定する金具も傾斜の付いたものになっている。

直角型

 近年の標識は胴部の頂点を水平に切っているので、頭部を固定する金具もクランク状になっている。

特殊1型

 頭部2類を採用している「六甲台南口」で見られる特殊な形状。

特殊2型

 「名谷駅前」で見られた特殊な形状。
 標識の撤去で消滅。

●首部の特徴

 首部は4種あるが、殆どは「傾斜型」と「直角型」に分かれる。これは頭部や胴部の製造時期にも関わりがあって、頭部1類の古いものは傾斜型、頭部3類・頭部4類の近年のものは直角型である。
 傾斜型は、胴部の頂点を三角形に切っていたので、頭部を固定する金具も傾斜の付いたものになっている。これを使用している場合、頭部の形状は1類(ガラス製)。
 直角型は、胴部の頂点を水平に切っており、頭部を固定する金具もクランク状に折れている。これを使用している場合、頭部の形状はプラスティックでできた軽いもの(3類・4類)となっている。
 その他、「六甲台南口」の頭部2類については、裾を絞った特殊なものを採用している。また、「名谷駅前」のおりばにあった標識にも、異質な形のものを採用していたが、現在は撤去されて消滅してしまった。

●胴部の特徴

 胴部は4種あって、大きく木柱系と金属柱系型に分かれる。
 殆どの胴部は「木柱系型」。頭部基台で「傾斜型」と「直角型」に分けられる。白く塗った木柱に、掲示部を取り付けた両側の面に当該停留所名を黒字で、掲示部の対面に次停留所名を赤字で、それぞれ記す。
 金属系型の胴部はごく稀で、道路標識やロードミラーなどの支柱で使われる金属柱(「甲南病院下」停留所)や、「行灯型」を撤去した後の金属柱をそのまま使用したもの、また、「六甲台南口」のような細い四角柱のものと、ふたつとない亜種ばかりが存在している。

■ 足部

(画像調整中)

●足部の特徴

 足部は、埋設型と非埋設型に分けられる。埋設型は、道路の舗装時に埋設されていて、胴部から上が地表に出ている。非埋設型は単に道路に置かれている格好。足部はコンクリート製の土台。古いものは直方体の穴があって、ここに標識の柱を挿す。新しいものは、胴部が足部のコンクリートと完全に一体化していて、胴部を交換できない。

■ 掲示部

小型

 B5の用紙が入る大きさ。
 材質はプラスティックで緑色、窓部分に透明のプラスティック板が入る。

長型
(画像調整中)

 A4の用紙が縦に2枚入る大きさ。
 材質は金属で、窓部分に透明のプラスティック板が入る。

●掲示部の特徴

 掲示部は2種。緑のプラスティック板のものは、B5縦サイズの時刻表1枚分に対応、近年新設されることはない。金属板のものは、A4縦サイズの時刻表2枚分に対応、これは行灯型などでも用いられている。