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神戸市バス 19系統の現況
製作日:2004年01月11日 更新日:2008年03月01日 |

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■ 概要 |
阪神御影と鴨子ヶ原2丁目とを、末端両方向循環方式で結ぶ路線。魚崎営業所が担当する。
魚崎村・住吉村・御影村が神戸市と合併した1950(昭和25)年、これまで私立の甲南病院が独自に運行していた甲南病院バスが神戸市に移管されて走るようになった。この時、阪神御影〜甲南病院前間には18系統、阪神御影〜神戸大学(御影学舎)間には19系統と、異なった系統番号が付与されていた。「19系統」に絞られた時期は定かでないが、1952(昭和27)年には脇浜〜脇浜の循環路線に「18系統」が付与されており、恐らく2年で統合されたのだろう。
現在の姿となったのは1959(昭和34)年のこと。鴨子ヶ原・住吉山手の両地区は順次開発が進み、8メートル道路の完成を契機に阪神御影を始終点とする末端両方向循環路線になった。但し、早朝や昼間時間帯以降は甲南病院前を先行する外回り(通称「病院先行」)で、朝ラッシュ時のみ住吉山手を先行する内回り(通称「学校先行」)が運転される。8メートル道路になったと言えども、急坂や急カーブが続くので大型車同士の交換は非常に困難。ワンマン化に際してバス同士がすれ違うことがないように配慮されている。
2008(平成20)年3月、19系統は、阪神御影〜阪急御影間において、市道御影坂線から市道弓場(ゆみば)線へ乗替える路線改変を実施した。阪神電鉄御影駅北側の市道阪神御影駅前線が一方通行から道路拡幅の上で対面通行になったほか、阪神電鉄御影駅西側から阪急電鉄御影駅西側を南北に結ぶ市道弓場線が阪急電鉄神戸線ガード下から深田池南端まで延伸開通したためである。市道御影坂線は、道路幅員が充分なく、交通量が多く、違法駐車が絶えない、言わば「悪路」であった。「中御影」が16系統・36系統の場所に移され、「東灘警察署前」交差点南側の御影坂にあった停留所は廃止。「堂の前」「御影水道路」を19系統は通らず、39系統のみが経由する。一方、弓場線には「城ノ前南」「城ノ前」の2停留所が新たに設けられている。
沿線は高齢化が進んでいるものの、公団住宅には若年世代も居住している。神戸大学付属小学校があるほか、現在は廃校となった神戸市立赤塚山高校も過去にはあったため、朝夕は通勤通学客、昼間は買物客や甲南病院への通院・見舞い客で入れ替わり利用客がある。19系統が「ドル箱路線」に挙げられる黄金期もあった。
2005年4月、魚崎営業所は第三セクターの神戸交通振興へ営業所の管理委託を開始した。それまでのダイヤは「19系統ダイヤ」であったが、16・19・38・39の各系統が効率よく組まれた「御影系統ダイヤ」に変更されている。 |
■ 利用便覧 |
ダイヤは「御影系統ダイヤ」、車両はダイヤに固定されている。
運行時間帯は6時台〜23時台、運行本数は毎時3本程度。 →19系統時刻表(神戸市交通局)
料金は、全線「普通区」の均一制(大人200円、小児100円、幼児2人まで無料)。 →料金表(神戸市交通局)
車両は、従来のツーステップバスのほか、低床車(ワンステップバス)を投入。低床車では車椅子乗降用のスロープ板を装備しており、ハンドル式以外の車椅子2台まで乗車できる。また、2007年度から、ベビーカーも車椅子固定場所にベルト固定できるようになっている。 |
■ 路線と停留所・運転系統 |

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阪神御影が始終点の両方向循環系統のみが存在する。かつて赤塚山高校があった頃は、高校内のロータリーに乗入れる阪神御影〜赤塚山高校前の設定があった。 降雪時・凍結時には、深田池で運用を分割する。臨時の表記で「阪神御影〜深田池」と「深田池〜赤塚山高校前」の幕が準備されている。「赤塚山高校前」が廃校に伴って「住吉山手」に改称されているのに、幕の変更はされていないようだ。
- 阪神御影―(甲南病院前・住吉山手)→阪神御影
- 阪神御影―(住吉山手・甲南病院前)→阪神御影
- 阪神御影→深田池 (降雪時・凍結時のみ)
- 深田池―(甲南病院前・住吉山手)→深田池 (降雪時・凍結時のみ)
- 深田池→阪神御影 (降雪時・凍結時のみ)
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19系統の各停留所については、「神戸市バス停留所めぐり」で紹介しています。 →「神戸市バス停留所めぐり」19系統 |
■ 沿線風景 |
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「阪神御影」のバスターミナルは、阪神電鉄本線の北側、ビルや市場の密集した間にこじんまりとある。島式のホームの東側が19系統ののりばで、姉妹路線の39系統もここから発車する。島式ホームに沿ってUターンした後、2008年まではそのまま御影坂を北進していたが、すぐに左折し、線路沿いの市道阪神御影駅前線を西へ進む。信号で右折して、市道弓場線に入って北を向くと「中御影」。 国道2号との「御影中町」交差点で、西へ向かう16系統・36系統と別れ、19系統はそのまま弓場線を走る。JR西日本東海道本線の高架をくぐると、「城ノ前南」。高架沿いに東へ200メートルも行けば、かつて19系統が客扱いしていた「堂の前」停留所がある。 市道山手幹線との交差点を越えると、「城ノ前」。この辺りには「御影城(通称「平野城」)」があったという。城郭のない高台の砦で、今の御影北小学校の辺りではないかと言われている。御影町御影には「大手筋」「城之前」という字が残っていて、その存在を今に伝えている。 弓場線は阪急電鉄神戸本線をくぐって、深田池の南端まで続く。「深田池」を出たバスは、弓場線上に新設予定の「阪急御影」からそのまま「城ノ前」へ下るが、鴨子ヶ原方面行のバスは、阪急御影駅南西側の信号交差点を右折、37系統の「阪急御影」停留所を対向車線に見ながら、市道御影坂線へ入って「阪急御影」。このすぐ北側にある阪急電鉄のガードは、桁下2.9メートルの制限付き、ぎりぎりの高さでバスは通過して行く。 駅北側で弓場線に戻り、周囲を松や桜で彩られた深田池に沿って弧を描くが、池の東側の交差点で300度くらい折れ、「深田池」停留所に停車。ここから先は険しい道路条件で、切り立った崖に無理矢理建てたような家、ぎりぎりの所を縫う道路、連続する急カーブ、とにかく目を見張る。標高が高くなるにつれ、時折覗く神戸市街地が贅沢な車窓を演出してくれる。 「深田池」から19系統が赤塚山の勾配に挑戦する急坂の西側に、特徴的な外観の「豊雲記念館」がある。生花小原流の芸術参考館が改装オープンしたもので、三代家元である小原豊雲が70年に渡って集めたコレクションを収蔵している。 それからしばらく坂を上がると、コンクリートの側壁に黄と黒の警戒模様がある。中央線は引かれているものの、バスが曲がるには内輪差で事故の危険がある難所で、ここには市バス専用の停止線もある。崖の向こうの大阪湾を見ながらこのカーブを過ぎれば、Y字交差点の真ん中に、阪神御影方向のみ停車する「甲南病院下」停留所がある。この交差点で、甲南病院前から鴨子ヶ原2丁目を目指す「病院先行」は左へ、神大附属小学校前から鴨子ヶ原2丁目を目指す「学校先行」は右へ、進路が分かれる。 中央線の通りに左へ曲がった「病院先行」は、その先のカーブで360度向きを変え、さらに90度曲がって、「甲南病院前」。ここには古めかしい待合室があったものの、2007年度に簡素な新しい待合室に作り直された。 急坂に密集した宅地を見ながら、「鴨子ヶ原3丁目」「鴨子ヶ原2丁目」と進んでいく。西側眼下には関西電力の鴨子ヶ原変電所の白い大きな鉄塔を見下ろし、信号交差点を越えると、「公団住宅前」。この交差道路の急坂を上っていくと、38系統の「渦森台2丁目」付近へ出、急坂を下ると、先程いた「甲南病院前」付近に戻る。 「公団住宅前」を出ると、今度はひたすら急勾配を下っていく。うねうねと曲がりながら「蓬莱山荘」、神戸大学の宿舎を右手に「赤塚山」。左手には住吉川の支流西谷川を挟んで、住吉台の集合住宅が間近に見える。 「住吉山手」は、かつて「赤塚山高校前」と称していた。今は集合住宅になってしまったが、校内にも停留所があって、市バスが乗入れていたという。「住吉山手」から100メートルほどしか離れていないのが「神大附属小学校前」。朝夕、たくさんの小中学生が利用する停留所は、両方向とも道路幅員を充分に確保している。 「神大附属小学校前」を出ると、次は「甲南病院下」。狭い急勾配の道路を、エンジンブレーキや排気ブレーキをフルに活用しながら下る。突き当りのY字路がを左へ折れると、すぐに見覚えのある警戒塗装のコンクリート壁が目に入る。
19系統の沿線風景(2008年路線改変前の画像も含む) |
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■ 路線史 |
1950年08月01日 開業 阪神御影〜神戸大学(御影学舎) (甲南病院バスの買収による)
19--年--月--日 延伸 阪神御影〜甲南病院前〜神戸大学付属小学校(18系統と統合の上再編)
1959年04月05日 延伸 阪神御影〜鴨子ヶ原〜阪神御影(末端両方向循環路線となる)
1981年04月26日 ワンマン化、循環方向を改善(甲南病院前先行を中心とする)
2005年04月01日 一部便が「JR住吉駅前」を経由するよう路線変更の上、「39系統」に改番 魚崎営業所を神戸交通振興に管理委託
2007年--月--日 ワンステップバスを投入
2007年--月--日 停留所移設 「阪急御影」(阪神御影行)を弓場線延伸工事のため移設
2008年02月29日 弓場線延伸開通と道路付替えのため深田池〜御影水道路で迂回運転
2008年03月01日 改変 阪神御影駅前線・弓場線開通による道路乗替え(阪神御影〜深田池間) 停留所新設 「城ノ前南」「城ノ前」 停留所削減 「中御影」(鴨子ヶ原3丁目方面行、「中御影」の両方向を16系統・36系統の停留所に統合)
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