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2月8日、神戸市東灘区魚崎南町2の神戸市建設局東水環境センターで、「こうべバイオガス活用設備完成式典」が執り行われた。 神戸市と神鋼環境ソリューションは、下水の処理過程で発生する消化ガスを精製し、バイオ天然ガスとして実用するための研究を、2004年度から2006年度にかけて共同で行ってきた。約98パーセントまでメタンの濃度を高めることができ、神戸市交通局の天然ガスバス(松714)で走行試験を実施した結果、都市ガスとほぼ同程度の燃料であると確認され、2006年10月2日からは魚崎営業所の大型CNGノンステップバス(魚202)で、このメタンガスを燃料として使用した運行を開始している。なお、この消化ガスの愛称を募集した結果、2005年7月に「こうべバイオガス」に決まった。 下水の処理過程では、濃縮した汚泥を、汚泥中の有機嫌気性微生物で分解し、汚泥の減量化と質の安定化を図る。この時に発生するガスが「消化ガス」で、メタン(約6割)と二酸化炭素(約4割)が主成分である。 神戸市では、この消化ガスを微生物の活動しやすい温度環境(約37度)にするためのボイラー燃料や、冷暖房の燃料にするなどの有効活用を行ってきたが、使われずに焼却処分されるものも約3割あった。メタンには二酸化炭素の25倍もの温室効果があり、そのまま放出せずに焼却処分しているが、純度が高ければ自動車の燃料などとして活用することもできる。この点に着目し、神戸市は東灘処理場の改築工事に併せて、「こうべバイオガス活用設備」の建設を進めてきた。 記念式典は、10時に開始。矢田達郎神戸市長は、「下水道さえあれば、エネルギー資源として発生するメタンを活用することができる。この取組を神戸から世界へ向けて紹介したい」と話した。また、国土交通省都市・地域整備局下水道部長の江藤隆氏は、「神戸市は、これまでにも下水利用で先進的な取組を行ってきたが、下水で発生するエネルギーを地域に還元するという発想は、これまでに見られなかった。G8の環境会議で発表すれば、国際貢献に期待が掛かるだろう」と事業を評価した。 この後、テープカット式・くす玉割りに続き、こうべバイオガス精製装置の始動式が行われたほか、こうべバイオガスの精製施設・供給施設の見学と、実際に使用した市バスの試乗もあった。 市バスの試乗会では、魚崎営業所の大型CNGノンステップバス(魚001、KL−MP37JK改)のほか、CNGエンジンに改造されたボンネットバス「こべっこ2世号」(中650)も参加。また、「こうべバイオガスを使用する車両」の展示コーナーでは、これまで「こうべバイオガスバス」として実際に就業していた魚崎営業所の大型CNGノンステップバス(魚202、KL−UA460KAM改)が、塵芥車・CNGタクシー・道路維持作業車などと共に紹介された。 「こうべバイオガス活用設備」の本格始動は、2008年4月1日。神戸市交通局の路線バスはもちろんのこと、近畿タクシーのタクシーや、熊内幼稚園の送迎バスのほか、コープムービング・佐川急便などの運輸業者などが利用するという。 なお、神戸市交通局では、魚崎営業所にこれまで4台の大型CNGノンステップバスがあるほか、2007年度には3台の中型CNGノンステップバスが配属される。供給設備の営業時間などは目下未定であり、何台が使用するかなどは今後の調整で決まる。
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